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2つあって恐縮です。< 高松に異動となって、素晴らしい出会いがあった。

アメリカ人宣教師のとても親切で全くへりくだっておられ、私達を真摯に考え大事にしてくださった70代のご夫妻であった。

妻の日本語もつたなく、お時間のあるときに、いろいろ案内もしていただいたり、ランチなどに誘っていただいていた。私の休日は、夕食や、教会のコンサートや食事会などにも招いていただいた。温泉をとても好んでおられて、私達も温泉が大好きと共通の思いがあったので、近くの温泉にも一緒にいった。

私は、当時無神論者で、自分の努力が全てであった。理系で国語系は興味がなかったが、大学の教養で科学哲学を学んでから哲学や心理学に興味がわき、自己流で勉強をした。そして、考える力を養うことができた。

アメリカ留学中も自然が好きで、一人で山(小さい)にもよく入った。

よく、死後や宇宙の存在理由など考えた。時間の意図や人間の目的など考えた。

そして高松に転勤するころに、なんとなく、自分の哲学の考えがまとまり出した。

一人の創造者がいると仮定すれば、この全宇宙がある目的が一致する。

その時に、この夫妻と出会った。

私は、宗教は大嫌いだった。人に助けを求めるなんて、ずるい。

妻はもともとキリストの国からで、クリスチャンに悪い人はいないと聞かされていて、さらに妻がこの奥様からとてもよくして頂いており、私も彼らにお会いすることにした。

哲学や心理学を勉強していたので、人を言いくるめようとするセールスマンや考えを押し付けようとする宗教者などと出会うときは、戦う気満々で、逆に言いくるめようとすることに楽しみを持っていたが、このご夫妻とお会いするときにも同じような気持ちがあったと思う。少し身構えていたと思う。

そして会ってみると、そんな私の気持ちは全て消え去った。

何かが違った。ご夫妻とも、高慢さが全くないのだ。私より常に下に位置していた。話し方や態度、そして、とにかく全てが。こんな人たちに出会ったのは初めてであった。虚勢が全く感じられない。

そしてご主人は私に終始やさしく質問をしてくださり、私が話すことを楽しんで聞かれていた。人間はなんだかんだいって自分のことを話すことが好き。私はそれも心理学で学んでいて、質問するほうが当時得意だったのに、逆の立場になっていた。

そして、私達を家族のように受け入れてくださり、精神的にとても平和と喜びを味わった。

そんなご主人から、聖書の話を聞いて、神の話を聞くと、私には抵抗もなく、純粋に聞くことができた。

そして、前述した、私自身の結論もひとりの神がいるに傾いている中であったタイミングもあり、そして、このような素晴らしい愛に満ち溢れた方から、彼の信ずる方の話をきき、キリストとはなんだろう、から始まり、聖書を読んでみると、、、、さっぱり分からない。。。なんて難しくて分厚い本なのだ。

なので、ご主人に質問をぶつけるしかなかった。それに対し、ご主人が聖書の箇所を開いて教えてくださった。

私の今まで抱いていた質問に、聖書が全て答えてくださったことに、私は、心が弾んだ記憶がある。

ここに本物の真実があった、と考えた。

日曜日は仕事だったので、教会には行けなかったが、いつも休みの時はご夫妻がいろいろ招いてくださった。自分たちの時間を犠牲にして。時々会う教会の方々も、人を見比べようとしたり、プライドなどがなく、今まで自分が知り合ってきた人々と全く違った。

妻との結婚式前の話に戻す。

結婚式では、ご主人に取り次ぎをお願いしようと考えたが、手続き上うまくいかなった。そのかわり、結婚式場では、ちゃんとした牧師さんを招いてくださっていた。(ビジネス的な名前だけの牧師が結婚式場に多い中)
結婚式前に、一度面談みたいのもあり、聖書の話をされたが、私達が、高松で宣教師の方から教わっていることを知ると、安心されていたのは、印象に残っている。

結婚式の準備は忙しいなか楽しかった。

指輪も一生つけるものだし、一番の指輪なので、妻と話をし、金にした。日本では銀の指輪の方が多く感じるが、スコットランドでは、金も同じくらいだったので、よしとした。そして、2人とも円形のみのシンプルなものにし、そのかわり、真ん中にダイヤモンドをいれた。そして、裏には、結婚の日を入れ、Foreverと刻んでいただいた。

妻にとって、やはり一番重大だったのは、世界共通である、ウエディングドレスであった。これを選んでいるときの妻の顔はたぶん一番輝いていたと思う。日本で有名なデザイナーが作ったドレスを紹介され、大阪にオフィスがあるということで、丁度大阪にイギリス大使館に行く用事もあったので、行ってみた。

私にはよく分からなかったが、妻が喜んでいるので、よしとした。

音楽もほとんど自分たちで準備した。ともに作っている感があった。

せっかくなので、着物も着ることになった。時間の関係で、頭はかつらで対応した。男にとっては、紋付袴のほうが、気が入ると思う。私はこちらを選んでいるときのほうが、気が入った。。。剣道で着るのとまた違い、かっこいい。日本人はなぜ西洋服が中心になってしまったのだろう。あるコラムがあった。それは、着物産業が高ぶってしまって、高いものしか提供しなくなったので、庶民はもちろん買わない。一理あるなと思った。女性の着物は分からないが、剣道をやっていた身としては、袴は意外と心地よいし動きやすい。

仕事先でも、外国人である妻は重宝され、飲み会などは一緒にいった。女性の多い職場で、妻は人気だった。

お腹の子もよく育った。とても元気な子で、よく妻のお腹をキックしていた。子供のパーソナリティは育つ環境で決まるという意見があるが、私の経験上、なんともいえない。私の子供達は、おなかにいる時から、それぞれ、同じ特徴をもっているからだ。長男と次男は全く性格も考え方も得意不得意も正反対。育つ環境でないことが分かったのだ。長男はおなかにいる時から、今と同じ、アクティブ的、活発、明瞭。恐れもない。

肝心のドレスは、ちょうどお腹が大きくなる直前でふっくらしてきていたが、デザイン的にお腹周りがふっくら目を選んでいたので、問題なかった。

仕事も順調だった。新しい部門を任され、やることが全て成功し、良い成績を常にとっていた。