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2つあって恐縮です。



ヒースローからは1時間位の飛行でグラスゴーに到着した。午後の真ん中位だったと思う。緊張よりも嬉しさの方がこの時はあったと思う。入国審査はヒースローで済ませ、グラスゴーまでは国内線だったので、飛行機降りてから荷物受け取るまではあっという間だった。小さい空港であった。トイレにいきぬいぐるみをコートのお腹の部分にセットして、国内線出口部の待ち合わせ場に顔をだした。それらしき人はいない。人もまばらになってきて、ここにはいないことが判断できた。その時、はっとした。出口部に国際線表示があったので国際線の乗り入れがあることに気づいていたが、もしかしたら国際線の出口にいってしまったのでは。早速電話機を見つけて彼女の携帯に掛けてみると、予想は当たった。国内線とは反対側だったので、歩きながらもう一度気持ちを整理させ、向かう。国際線出口も人がまばらであったが、若い女性がそこに2,3人いてぱっとみ分からなかったが、1人の女性が笑顔で近づいてきた。気が付いたら西洋らしくハグであいさつをしていた。ハッと思いだし、お腹から犬のぬいぐるみを出してプレゼントだよと渡した。ちょっと前に写真と一緒に他のぬいぐるみを渡していたので、ある意味サプライズ。とても喜んでくれた。私が滞在中このぬいぐるみをずっと持っていてくれた程喜んでくれた。このぬいぐるみも1匹目のぬいぐるみは今晴れて娘のぬいぐるみになってしまった。

私が当時の妻に魅力を感じたひとつが、このシンプルさであった。物欲がない方で、さっぱりしていた。

しばらく空港のカフェで初面会の時を楽しむ。時差の影響で、頭が大分眠い。


彼女の実家のある町まではバスで40分程。バスで少し眠らせてもらう。この時バスの乗り口が日本と同じ方向でアメリカとの違いを認識した。

ところで、この時のスコットランドといえば、ユアンマクレガーが確かブレイクしていて、トレインスポッティングをみて、スコットランドのイメージを持ってきていたのもあり、町中で乗った小バスの運転手がタバコを吸っているのは新鮮だった。禁止のはずなのに、公然としてはよいみたい。アメリカではありえない妥協の光景。アメリカのような軽いフレンドリーさもない。だけど人に裏表がない感じで好感は持った。これが、イギリスの階級制度からくるものなのかもと勝手に考えてみた。妻とナイスディナーを食べようとグラスゴーでレストランを探すが、いくら歩いてもアメリカと違って全然みつからない。みなパブやバーだった。(あとで知ったがそこでディナーが食べれたみたい。。。妻は私が一生懸命ロマンティックなレストランを探していると思い、それを言わなかったみたい。。。)一度妻と入ったパブは大きく、たくさんの若い人でにぎわっていて、音量も日本の居酒屋そっくり。アメリカではありえない光景で、当時むしろ親しみを感じた記憶がある。夜町中を歩くにもアメリカほど危険もない。(日本よりは危険だと思います。) 


彼女の実家に数日間滞在させて頂き、ご両親ともとても良い時を過ごすことができた。途中、ハイランド入口のフォートウィリアムに2人で旅行に行き、スコットランドの自然を堪能することができた。


彼女も私もメールでは裏表がなかったので、実際2人で過ごしていてもお互い想像していた通りで、とても楽しい時を過ごした。この過ごした時は想像していた以上であった。

だんだん別れの日をカウントする方が短くなり、ちょっとあせりだした。彼女も同じ気持ちだったみたい。どうしようと考えた。しかしあまりに成り行きが自然でこのまま別れてしまうのもあり得ない。別れる前日にショッピング街を歩いていて、ジュエリー屋を見つけた。指輪を買いに行こうと誘った。すぐにOKしてくれた。これがお互い暗黙の了解みたいに婚約になってしまった。

そして別れの日。朝早く出発。彼女が空港まで送ってくれることになった。お母さんからたくさんほっぺにキスを頂き、お父さんとは男の別れの強いハグ。お父さんも私との別れを悲しんでくれ、泣いていた。あとから妻に聞くとお父さんが泣くのを初めてみたとのことで、ちょっと心が痛んだ。

空港でscottish breakfastを彼女と最後の食事をとった。最後の通路で、お別れ。お互い大泣き。産まれて初めて別れで泣いた。

ヒースローまでは今となっては記憶がないが、彼女との時を思い出していたと思う。ただ心は安心していた。婚約指輪を渡し、彼女も受け取ってくれたから。

ヒースローのゲートで、行きで一緒だった女性を見つけ、話をした。帰りも悪気はない人種差別でまた席は隣同士だろうと鷹をくくってたら、全然別の席。行きは差別でなく本当に偶然だったのだろうか。しかし、アメリカで何年も暮らしてきている女性の方、強い、私の隣の白人男性に交渉をし、席を交代してもらって私の隣にきた。私にはできない。。。

帰りはお互いの状況を話あった。彼女はとても喜んでくれた。しかし彼女の方は、あまりうまく行かなかったらしくこちらも残念に感じた。遠距離恋愛につかれを感じているみたいだったがもうちょっと追っかけてみると言っていたので励ました。JFKにつくと彼女は車を泊めていたみたいで、グランドセントラル駅まで送ってくれることになったので甘えた。お互いメールアドレス交換をして、近いからまたいつか会おうと約束をするが、私の方は忙しくてその後会うことはできなかった。イギリスの彼氏とうまくいったのかな。