40代になると自分は家の長として、徐々に家の全てを正しく管理・コントロールをしなければいけない責務を悪い意味で強く意識するようになっていった。神様にとって最高の家族力を形成していきたい気持ちが前に出すぎていた。その過程で、妻を、まるで一兵士のように扱うようになっていったように思う。

典型的な男性がもつひとつの大きな罪として権限や権威の悪用があげられる。妻を夫や男性の権限をもって支配するかのような接し方になってしまっていた。

表では、家の全体をコントロールし、すなわち、家計をうまくやりくりし、食費など出費をできる限り抑えるよう分析評価実践をし、子供たちの教育や課外活動に力をいれかつ良い結果に導く働きをしたりして、良い父親かつ夫の姿を演じている裏で、妻に対しては、毎日、実施したことを表面上は夫婦の会話に見せかけ実質は業務報告であったり、確認したりし、うまくいけばもちろん褒めるが、うまくいかないときは叱責したり不満な態度を示したりし、一方的に反省を促し、夫婦としての協働ではなくなっていった。
実用的という言葉があるが、私はこの言葉をあまりに美化しすぎて、夫婦としての肝心の思いやりや尊敬そして愛をないがしろにしていたのだろう。

そのようなことが長く続くと、さすがに私の妻も、女性の視点として私との関係に楽しさや愛を見出せなくなり、限界になっていったのだろうと思う。

妻からいろいろサインはあったが、それを男性再度としてはサインと気づかない傾向に私も当てはまり、ただの愚痴や文句と捉えてしまったのがひとつの失敗であった。
妻は私のようにストレートに物を言わず、正直な気持ちを伝える傾向にあったので、それをわかろうとしない自分の態度がひとつの悪い要因であった。

実例の一部を書いてみる。そして今の自分がやっとその暗号を解明することができたので、それも

たまには、2人で、デートに行きたいね!
 →意味:2人だけの貴重な時間を作ってほしいんだけど!

夫婦というより、ルームメイトみたい。
 →お互いの会話が仕事的で機械的でしかないんだけど!もっと夫婦として、カップルとして接してくれないと!!

家の中の〇〇がとても汚いよ。 
 →私だけでなく、あんたも一緒に掃除をしてよ!一緒に家の仕事をしてほしいよ!